藤井正弘の血統トピック

初日“1億円ホース”6頭…ディープへ高い信頼

[ 2015年7月15日 05:30 ]

 種牡馬ディープインパクトのブランドパワーをあらためて見せつけられたセレクトセール2015。初日の1歳セッションで8頭を数えた“1億円ホース”(税別)のうち6頭までディープインパクト産駒で占められた。

 最高価格となる2億3500万円で落札された「ジョコンダ2の2014」は今年のダービー3着馬サトノクラウンの半弟。ちなみに父マルジュの兄は2年前の同セールで5800万円だった。ほぼ4倍に跳ね上がったハンマープライスにディープインパクト血脈への絶対的な信頼度が見て取れる。次いで2億3000万円の値がついた「ラッシュラッシーズの2014」は、英愛G1・3勝を挙げた母がガリレオ産駒。今年の英オークス馬クオリファイがそうだったように「母の父ガリレオ」もまた、最先端のクラシック血統といえる。

 ニュージーランドの3歳牝馬チャンピオン・キングスローズの初子「キングスローズの2014」は1億9500万円で、全欧3歳牝馬チャンピオン・サラフィナの初子「サラフィナの2014」は1億6000万円。それなりのリスクもある初子だが、その分、未知の可能性も大きいということだろう。個人的な注目株は、わずかに大台に届かなかった(落札価格9800万円)「イマーキュレイトキャットの2014」。3代母がG1・10勝の女傑ミエスクで、母の父ストームキャットというディープインパクト産駒の必勝配合も魅力だ。(サラブレッド血統センター)

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