藤井正弘の血統トピック

“大みそか決戦”砂のトップ種牡馬狙うアリュール

[ 2014年12月31日 05:30 ]

 すでに発表されたJRA種牡馬リーディングの順位が地方競馬の獲得賞金を合算した「全日本リーディング」で入れ替わるケースは、中央と地方の賞金格差が拡大した現在、ほとんどないのだが、部門別種牡馬リーディングに関しては大みそかを迎えてなお決着がついていないカテゴリーがある。キングカメハメハとゴールドアリュールがし烈な争いを続けるダートコース限定のリーディングだ。

 29日現在の集計による両馬の獲得賞金は、1位のキングカメハメハが19億7940万1000円で、2位ゴールドアリュールが19億6908万円。東京大賞典のホッコータルマエで1着賞金7000万円を上乗せしたキングカメハメハが、同じく2着のコパノリッキーで2450万円の加算にとどまったゴールドアリュールを逆転したわけだが、その差は約1000万円。全国5場で開催がある2014年最終日までマッチレースのままもつれ込むことになったのである。

 中でも注目されるのは大井競馬場で行われる1着賞金2000万円の全国交流重賞・東京2歳優駿牝馬と、1着賞金540万円のオープン特別・おおとりオープン。前者にはゴールドアリュールが有力馬の1頭、ララベルを送り込んでいる。ここで再逆転も十分にあり得るのだが、後者ではジェネラルノブレスが単騎エントリーのゴールドアリュールに対し、キングカメハメハはヒラボクキング、トーセンアドミラルの2頭出し。これはどう転んでも最後の最後まで目が離せない展開になりそうだ。(サラブレッド血統センター)

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