藤井正弘の血統トピック

27歳アジュディケーティングの挑戦は続く

[ 2014年2月5日 05:30 ]

 国内の軽種馬登録に関する業務全般を取り扱う公益財団法人、ジャパンスタッドブックインターナショナル(JAIRS)のウェブサイトに1月31日付で13年度の供用停止種雄馬頭の一覧がアップロードされた。昨年限りで種牡馬を引退したサラブレッド系種牡馬は25頭。そのうち事由が将来的に復帰の可能性がない「死亡」によるものは、9頭の種付けを済ませた昨年4月4日、当時の実質的な現役最高齢28歳(30歳のイーベルツエーンは10年以上種付けを行っていなかった)で急死したブライアンズタイムなど7頭。なお、8月30日に25歳で没したトウカイテイオーの名がなぜかリストにないのだが、当然ながら2頭に交配された昨年が19年目にして最後の種付けシーズンとなっている。

 ブライアンズタイムの死によって実質最高齢サイヤーとなったのは昨年8頭に種付けした明け27歳のアジュディケーティング。20世代目となる現3歳からも8頭の勝ち馬が出ており、すでに打ち止めとなったブライアンズタイムともどもノーザンテーストの24世代連続勝利の日本記録への挑戦権は維持している。ちなみにきさらぎ賞の主役級と目されるバンドワゴンの父ホワイトマズルは明け24歳。昨年度の種付け実績がある種牡馬ではアジュディケーティング、26歳のスキャン(交配1頭)に次ぐ3番目の高齢(明け25歳のロドリゴデトリアーノは年明けに引退発表)ながら、昨年も80頭の交配牝馬を集めたバリバリの“現役”である。(サラブレッド血統センター)

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