藤井正弘の血統トピック

JBCレディスクラシックの裏テーマ“本家雪辱戦”

[ 2013年10月30日 06:00 ]

 JRAのG1ブランクとなる11月第1週は日米の“BC”ウイーク。米サンタアニタパーク競馬場では節目の30回を迎えるブリーダーズカップワールドチャンピオンシップスが1、2日の2日間にわたって開催され、週明け4日には第13回JBC(ジャパンブリーディングファームズカップ)開催が創設以来初めて金沢競馬場で行われる。

 “本家”のメーン、BCクラシックの最有力馬はGレース6連勝中のゲームオンデュード。第15回優勝馬である父のオーサムアゲインは、第21回のゴーストザッパーで史上唯一の“クラシック2代制覇”を果たしたBC御用達サイヤーだ。ちなみに同馬の“BC”開催への執着は日米共通のようで、昨年はミラクルレジェンドのブルードメアサイヤーとしてJBCレディスクラシックを制している。

 さて、国内初の牝馬限定ダートG1に格上げされたそのレディスクラシック。今年の出走予定馬にも“BCクラシック関連銘柄”が散見される。キモンレッドは母の父が第8回優勝馬ブラックタイアフェアーで、クラーベセクレタの父系祖父ワイルドアゲインは第1回優勝馬。サマリーズの父ハードスパンは第24回の2着馬だから、ある意味で雪辱戦となる。雪辱戦といえば、大本命メーデイアの父キングヘイローの母グッバイヘイローは、今やBCシリーズの伝説となった88年の第5回BCディスタフで3着に惜敗した馬。海を渡って産んだ息子を通じて、四半世紀ぶりに悔恨を払拭(ふっしょく)することになりそうだ。(サラブレッド血統センター)

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