藤井正弘の血統トピック

争奪戦必至の最新日英チャンピオン配合馬

[ 2013年7月3日 06:00 ]

 来週8、9日の2日間にわたって北海道苫小牧のノーザンホースパークで開催される「セレクトセール2013」(JRHA日本競走馬協会主催)は例年、100億円級の売り上げをはじき出す国内最大規模にして世界的にもトップクラスの競走馬市場。16回目となる今回は8日の1歳セリに257頭、9日の当歳セリに226頭(いずれも2日現在)の上場が予定されている。セールの模様はインターネットでライブ配信されるので、近未来のスター候補を仮想馬主としてセレクトしてみるのも一興だろう。 

 注目のディープインパクト産駒は1歳セリに12頭、当歳セリに17頭が上場予定。ブランド価値が高騰してもマーケットへの流通量は毎年ほぼ一定で、これは社台系オーナーズクラブとの兼ね合いからもやむなしか。今回は競走馬としてグレード勝ちの実績を残した“ブラックタイプ牝馬”の初子が目につく。華やかさとギャンブル性を兼ね備えたセリ場向きの良血ぞろいだ。 

 中でも高値がつきそうなのは初日の「パーシステントリーの2012」(牡、上場番号50)、「ラブームの2012」(牡、上場番号95)、「アーヴェイの2012」(牡、上場番号133)、2日目の「マルペンサの2013」(牡、上場番号401)、「リリーオブザヴァレーの2013」(牡、上場番号410)あたり。特に母の父ガリレオの「リリーオブザヴァレーの2013」は、最新の“日英チャンピオンサイヤー配合”となる。争奪戦はし烈を極めるに違いない。(サラブレッド血統センター)

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