藤井正弘の血統トピック

日本の新3大種牡馬は世界最上級

[ 2013年1月23日 06:00 ]

 16日にIFHA(国際競馬統括機関連盟)が発表した2012ワールドサラブレッドランキングには、総合6位、L(ロング=2400メートル周辺)コラムの世界トップとなる127ポンドのオルフェーヴルを筆頭に35頭の日本調教馬がランクインしている。総合13位のゴールドシップは3歳Lコラムで英国の準3冠馬キャメロットと同点首位の124ポンド。総合31位のジェンティルドンナの122ポンドは3歳牝馬の世界最高値だった。日本競馬のお家芸といえる芝2400メートル部門の層の厚さは相変わらずだ。

 最強クラスの目安となる120ポンド以上の評価を受けた馬は、今回、過去のレーティングの見直しで“歴代トップ”となる140ポンド(M=マイル、I=インターミディエイト・2000メートル周辺の中距離)を得たフランケルから、国内調教スプリンターとして史上初めて120ポンドの“大台到達”となったロードカナロアまで73頭いる。

 ちなみに120ポンド圏に複数の産駒をランクインさせた種牡馬は、フランケルの他にナサニエル(I・Lコラム126ポンド)が名を連ねるガリレオなど何頭かいるが、“3頭出し”となったのは前記オルフェーヴル、ゴールドシップに加えてフェノーメノ(Iコラム120ポンド)を送り込んだステイゴールドと、Iコラム123ポンドのルーラーシップ、Lコラム120ポンドのトゥザグローリー、そしてS(スプリント)コラム120ポンドのロードカナロアの父キングカメハメハだけ。この2頭にチャンピオンサイヤーのディープインパクトを加えた日本の“新3大種牡馬”は、世界的にも最上級のブランド血脈といえるだろう。(サラブレッド血統センター)

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