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【新種牡馬紹介(1)】SS直系支えるメジャー
今週から夏期恒例の集中連載、2歳新種牡馬の紹介を開始する。第1回はルーキーサイヤー2011に統計面から検証を加えた。
ファーストクロップサイヤーともファーストシーズンサイヤーとも称される2歳新種牡馬とは、初年度産駒が当該年度に初めて競走年齢の2歳を迎えた種牡馬のこと。海外でキャリアがあっても日本での供用による初世代が2歳なら、チャンピオンサイヤー級の大物にも「ルーキー」の資格を認めている。今年の総勢は35頭。ディープインパクトがいた昨年との比較では5頭増となり、種牡馬入りの門戸がわずかながら広がった世代と言える。産駒の総計は1176頭で、現2歳(09年生)世代総生産7475頭に占める割合は15・7%。2歳馬のおおむね7頭に1頭が新種牡馬の産駒という計算になる。
血統面で特徴的なのはサンデーサイレンス系の退潮ムード。直系の種牡馬はわずか4頭に過ぎない。種牡馬部門にも「孫世代」が本格的に進出してくるまでの過渡期ということだろう。その穴を埋めたのは即戦力の輸入種牡馬勢であり、結果的に内国産種牡馬は過半数割れの17頭となった。
個別の産駒数ではダイワメジャーが断然トップの159頭。以下、122頭のケイムホーム、100頭のアドマイヤムーン、86頭のファスリエフと続く。ともにミスタープロスペクター父系に属する“2、3位連合”が、SS後継のV3を阻止できるかどうかが新種牡馬リーディングの焦点だ。(サラブレッド血統センター)
[ 2011年7月20日 06:00 ]
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