藤井正弘の血統トピック

セレクトセールの注目商品は…

[ 2011年7月6日 06:00 ]

 国内のみならず世界的にも最大級規模の競走馬セリ、日本競走馬協会主催の「JRHAセレクトセール2011」が11、12日の2日間、北海道苫小牧のノーザンホースパークで開催される。

 初日の1歳セリには現時点で235頭の上場が予定されている。2年前に急死したアグネスタキオンの“遺児”は現1歳が最終世代で、父馬別では最多19頭のラインアップ。中でもダービー馬ディープスカイの全弟である「アビの2010」(上場番号57)は、し烈な争奪戦が展開されそうだ。他ではディープインパクト産駒の「エアグルーヴの2010」(牝、上場番号51)、キングカメハメハ産駒の「マイケイティーズの2010」(牡、上場番号122)あたりが1億円ホース候補だろう。 

 221頭が上場予定の12日の目玉商品は「ディアウィンクの2011」(牡、上場番号393)。昨年の宝塚記念勝ち馬ナカヤマフェスタの半弟で、前記ディープスカイの種牡馬としてのセレクトデビュー作の1頭でもある。“初物”という点ではBCターフ連覇の強豪コンデュイット産駒の「マルカキャンディの2011」(牡、上場番号338)も注目される。こちらは今年のダービー3着馬ベルシャザールの半弟だ。

 先週の函館スプリントSで重賞V2を飾ったカレンチャンは、07年セレクトセール出身馬。落札価格2500万円というお値打ち商品でもあった。今週末も最後のプレゼンとして“セレクトOB”の激走があるかもしれない。(サラブレッド血統センター)

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