藤井正弘の血統トピック

藤井氏 常連種牡馬の「2頭出し」に要注意 

[ 2009年5月5日 06:00 ]

 【藤井正弘の血統トピック】過去13回のNHKマイルCで複数の優勝馬を出した種牡馬は3頭いる。エルコンドルパサー(第3回)、キングカメハメハ(第9回)の父キングマンボ、クロフネ(第6回)、ピンクカメオ(第12回)の父フレンチデピュティ、そしてロジック(第11回)、ディープスカイ(第13回)の父アグネスタキオンだ。ほかにも第1回の優勝馬タイキフォーチュンの父シアトルダンサー2が第6回3着のサマーキャンドル、第8回の優勝馬ウインクリューガーの父タイキシャトルが第9回3着のメイショウボーラーを出している。血統的にはまず“リピーター”に要注意のレースといえるだろう。
 さらにもう一つ、このレースの血統面の特質として押さえておきたいのが、しばしば同じ種牡馬の産駒が複数で馬券の対象になること。圧倒的人気のクロフネの2着に逃げ粘って馬連6880円の穴をあけた第6回のグラスエイコウオー、最低人気で3着に食い込んでG1史上最高配当を演出した第12回のムラマサノヨートーなど、ダークホースの激走が目立つパターンでもある。
 今年はキングカメハメハ産駒のフィフスペトルとスガノメダリスト、シンボルクリスエス産駒のサンカルロとマイネルエルフ、タイキシャトル産駒のレッドスパーダとラインブラッドが“2頭出し”。これらの馬は種牡馬単位のペアで狙うのが妙味かもしれない。特にタイキシャトル産駒とキングカメハメハ産駒は血統的リピーターともいえるだけに要チェックだ。(サラブレッド血統センター)

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