藤井正弘の血統トピック

種付け3000頭も近い!ディープ父でも最強へ

[ 2017年9月20日 05:30 ]

 国内最大の種牡馬基地、社台スタリオンステーションの2017年度種付け頭数が発表になった。

 今年の北半球種付けシーズンに同SSで供用された種牡馬は、シーズン途中に死亡したゴールドアリュール、タートルボウルを含めて30頭。このうち21頭までが100頭を超える牝馬に交配され、総種付け頭数は4104頭に上った。昨年から228頭の目減りは前記2頭のアクシデントによるもので、それでも概算で国内の繁殖牝馬のおよそ4割の交配需要を賄ったことになる。

 種牡馬単位の最多種付けはドゥラメンテの284頭で、これは昨年のルーラーシップの280頭を上回る国内サラブレッドの1シーズン種付けの史上最多記録。2位はモーリスの265頭で、本年供用開始のルーキーサイヤーのワンツーとなった。以下、ロードカナロア243頭、ルーラーシップ240頭と、キングカメハメハ後継3頭を軸とした非サンデーサイレンス系種牡馬が上位を占めている。

 ディープインパクトは5位の231頭。供用11年目で累計交配数は2564頭となった。ライフタイム種付け頭数の国内最多記録は今年66頭に種付けしてフジキセキを抜いたクロフネの2892頭。このままのペースなら2年後には不動のチャンピオンサイヤーが通算種付けランキングでもトップに立つ公算大だ。(サラブレッド血統センター)

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