藤井正弘の血統トピック

外れと大当たりの振り幅大きいオルフェーヴル

[ 2017年8月2日 05:30 ]

 【新種牡馬紹介 オルフェーヴル】2008年生まれ 栗毛 白老産 父ステイゴールド、母オリエンタルアート(母の父メジロマックイーン)日、仏で21戦11勝 主な勝ち鞍は日本ダービー、皐月賞、菊花賞、有馬記念(2回)、宝塚記念 2歳産駒154頭。

 日本競馬史上7頭目の3冠馬。重賞初制覇となったスプリングSを皮切りに、菊花賞トライアルの神戸新聞杯、さらに同年の3冠馬としてはナリタブライアン以来の有馬記念制覇を含めて重賞6連勝を飾り、2011年のJRA賞年度代表馬に選出された。古馬戦線では逸走寸前から2着まで巻き返した阪神大賞典、確勝級のリードを大斜行で浪費してしまった4歳時の凱旋門賞と、負けてなお強しのパフォーマンスでも強烈な印象を残し、ラストランの有馬記念では8馬身差の大楽勝で国内戦における史上最高値となる129ポンドのレーティングを獲得。競走馬としての最終形態は先輩3冠馬ディープインパクトを超えたという見方もできるだろう。

 既に全兄ドリームジャーニーが成果を挙げているように“黄金配合”の威力は生産部門でも目減りしない。振り幅の大きさも現役時同様と思われ、産駒は外れもあれば大当たりもあるというタイプ。配合的には父系祖父サンデーサイレンスのインブリードが3冠馬再生産の鍵になりそうだ。(サラブレッド血統センター)

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