藤井正弘の血統トピック

ガンサリュート最先端NHKマイルC配合

[ 2017年5月4日 05:30 ]

 NHKマイルC過去21回の歴史において父としてだけでなく「父の父」としても「母の父」としても優勝馬を出している種牡馬がいる。01年クロフネと07年ピンクカメオの父にして13年マイネルホウオウの母の父であり、15年クラリティスカイの父クロフネの父でもあるフレンチデピュティ。ちなみに「父の父」として8勝のサンデーサイレンスは、優勝馬2頭(05年ラインクラフト、11年グランプリボス)の母の父にもなっているが、父としては12世代の産駒から勝ち馬を出すことができなかった。種牡馬フレンチデピュティこそ、サンデーサイレンスの上を行く3歳マイル王決定戦の最重要血脈なのである。

 抽選待ちのガンサリュートは、競走馬としても種牡馬としてもNHKマイルCを制した史上唯一の馬である前記クロフネが母の父。つまり「母の父の父フレンチデピュティ」ということになる。父のダノンシャンティは1分31秒4の驚異的なレコードを叩き出した7年前の優勝馬。単純明快にして最先端を行く“NHKマイルC配合”ともいえるだろう。(サラブレッド血統センター)

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