【フローラS】7番人気ゴールデンハインド逃げ切って重賞初制覇 武市師「ホッとした」

[ 2023年4月24日 04:30 ]

G2・フローラS ( 2023年4月23日    東京芝2000メートル )

<東京11R・フローラS>レースを制した菅原明騎乗のゴールデンハインド(右)=撮影・河野 光希
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 オークストライアル「第58回フローラS」が23日、東京競馬場で行われ、7番人気ゴールデンハインドが逃げ切って重賞初制覇。ソーダズリングを合わせた上位2頭が優先出走権を獲得した。

 消耗戦直後のゴールデンハインド。武市師に笑顔で迎えられた時には、既にその呼吸は落ち着いている。白い芦毛だけでなく、父ゴールドシップから受け継いだのは非凡なスタミナ。菅原明は「手応えが抜群で、残り200メートルでもまだ反応していました。調教からいい感触があって、逃げたら面白いなと思っていた」と笑顔で振り返った。

 好発から楽にハナへ。前半1000メートルは60秒8で運び、残り400メートルからペースを上げた。食らい付くのは直後でマークしたソーダズリング。ラスト200メートル、追い込み勢は確かに伸びているが、ハインドも止まらない。しっかりとした脚取りで、1馬身1/4のリードを保ったままゴールを駆け抜けた。見守った武市師は「明良(菅原)がいいペースを刻んでくれたのが一番の勝因。後続に脚を使わせる競馬ができたのが良かった」と好リードを称えた。

 17年東京ジャンプS(シンキングダンサー)を制した武市師だが、平地重賞はこれが初勝利。開業18年目にしてキョウエイブリッサ(朝日杯FS4着)、メイクアスナッチ(フェアリーS2着)など、3歳勢の充実ぶりが目立つ。師は「ホッとしました。相乗効果というか、それぞれが併せ馬などで強くなっている気がしますね」と目を細めた。当然、次はオークス(5月21日、東京)へ。菅原明は「フットワークが大きいので、東京は合っている」と期待十分。リバティアイランド1強ムードの牝馬戦線。新緑の府中から吹き始めた新風が、堅固な牙城に風穴をあける。

 ゴールデンハインド 父ゴールドシップ 母オレゴンレディ(母の父シャマルダル)20年4月25日生まれ 牝3歳 美浦・武市厩舎所属 馬主・サラブレッドクラブ・ラフィアン 生産者・北海道新冠町のビッグレッドファーム 戦績7戦2勝(重賞初勝利) 総獲得賞金7795万4000円。馬名の由来は「黄金の雌鹿」というイングランド王国の帆船(父名より連想)。

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2023年4月24日のニュース