【船橋・クイーン賞】テリオスベル 逃げ切りV!ベテラン江田照とのコンビで重賞初制覇

[ 2022年12月1日 05:00 ]

1コーナー出口で先頭に立って押し切ったテリオスベル
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 牝馬の中央交流重賞「第68回クイーン賞」が30日、船橋競馬場で行われた。3番人気テリオスベルが逃げ切り、重賞初制覇を果たした。今年が区切りの50歳。手綱を取ったベテラン江田照は19年函館スプリントS(カイザーメランジェ)以来の重賞勝ちとなった。

 「念願の外枠を引けたので逃げは考えていた」と田島師が言えば、江田照も「持久力という持ち味を生かしたかった」と戦前のプランが一致。スタート直後から行き脚をつけて行くと、1コーナー過ぎできっちりハナに躍り出た。その後はペースを落とさず逃走。向正面ではショウナンナデシコ、グランブリッジがジリジリと差を詰めにかかったが、3コーナーから再びスパートして後続を引き離した。直線を向いても手応え十分。最後は後続とも脚色が一緒になって2馬身差のままVゴールに飛び込んだ。

 「道中いい感じの手応えだったし、馬を信じて追った。久々に大きなタイトルを獲れたし、若いのに負けないようにこれからも頑張りたい」と江田照は満足そうに振り返った。田島師は「この勝利で賞金加算もできたし、次も牝馬限定の地方重賞を目標にしたい」と重賞連覇へ視線を向けた。

 ▼2着グランブリッジ(福永)前を見ながら、いい流れだと思った。差は詰めているが勝ち馬が強かった。

 ▼3着ショウナンナデシコ(吉田隼)スタートは良かったが、春に比べて頑張りが利かなくなっている。途中で動けなくなった。

 ◆テリオスベル 父キズナ 母アーリースプリング(母の父クロフネ) 牝5歳 美浦・田島俊明厩舎 馬主・鈴木美江子氏 生産者・北海道新ひだか町の野坂牧場 戦績28戦6勝(南関東2戦1勝) 総獲得賞金1億2778万円。

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2022年12月1日のニュース