【ステイヤーズS】アイアンバローズ スタミナ抜群エースここぞで決める!坂路で絶好の動き

[ 2022年12月1日 05:20 ]

坂路で追い切られたアイアンバローズ
Photo By 提供写真

 暮れの中山名物のマラソンレース、スポニチ賞ステイヤーズSでは昨年2着アイアンバローズが栗東坂路で絶好の動き。悲願の重賞初制覇へ、態勢は整った。

 昨年2着のアイアンバローズが最高の出来で師走名物のマラソンレースに帰ってきた。この日は坂路を活気十分に駆け上がり、4F53秒6~1F12秒3をマーク。最終追いで坂路を選択したのは、ちょうど1年前の当レース以来。上村師は「しっかり乗り込めているし坂路で十分。馬の気配は昨年よりずっといい」と状態に太鼓判を押す。

 長距離戦でステイヤーの資質が目覚めた。昨年の当レースは1周目の1角で先頭に立つと、ラスト1000メートルから1F11秒9→11秒7→11秒6→11秒3の加速ラップを刻むロングスパート。ゴール前でディバインフォースに差されたが豊富なスタミナで見せ場をつくった。指揮官は「2500メートル以上ないと駄目なタイプだし本当のステイヤー。この距離なら、どこからでも動ける」と信頼を寄せる。

 今年初戦の阪神大賞典も前々で粘り、実力馬ディープボンドと0秒1差の2着。G1初挑戦だった天皇賞・春(5着)でも掲示板を確保した。指揮官の兄で担当する上村助手は「トモが大きくなって体が成長。落ち着きも出て、ここ1年ぐらいは思い通りの調整ができているからね」と心身の充実ぶりに目を細めた。

 前走の京都大賞典(6着)はジャパンCも制したヴェラアズールの強さが光ったが、この馬なりにラストは伸びていた。指揮官は「前走のような瞬発力勝負だと切れ負けする。長い距離でロングスパートして自分の形に持ち込めたら」とイメージ。そして最後に「今年はチャンスだと思うよ」とリベンジに燃えていた。

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2022年12月1日のニュース