【福島競馬これで攻略だ】開催前半と後半で芝状態一変

[ 2022年6月29日 05:30 ]

夏ラボ

今週から開幕する福島競馬
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 今週から夏競馬の新企画「夏ラボ」がスタート。毎週水曜付で馬券につながる情報や競馬界の旬なトピックなどテーマを決め、スポニチ競馬班が独自の視点で掘り下げる。初回は今週から開幕する福島競馬の攻略法を伝授。開催前半と後半で大きく変化する傾向を過去5年のデータから徹底分析した。(データは全て17年以降を対象)

 今週末に開幕する夏の福島開催は芝の傷みが早く、例年、前半と後半でレースの様相が一変する。開幕週は小回りの高速馬場。定石通り先行馬が活躍する。そして開催が進むにつれ、荒れた内ラチ沿いを避けて通る傾向が顕著になる。いわゆる“外差し”の馬の台頭が目立つようになる。

 この傾向は種牡馬や枠番別の成績を分析すると、より明確になる。まず種牡馬。過去5年の芝での最多勝はディープインパクトで18勝。さすがは昨年まで10年連続でリーディングサイヤーに輝いた日本競馬の至宝。小回りの福島でも圧倒的な強さを誇る。特に開催前半(開幕~2週目)が好成績。時計の速い馬場でスピードと瞬発力に勝るサンデーサイレンス系が上位に名を連ねる。一方、馬場が荒れてくる後半(3週目以降。20、21年は3週開催)はハービンジャー、ルーラーシップが台頭。切れ味よりも持久力を問われる馬場となり、活躍する種牡馬のラインアップも変化する。

 馬場の変化は枠番別成績にも表れている。前半は勝率、連対率で内の1番枠がやや有利だが、内外で目立った成績差は発生しない。ところが後半になると外枠有利が顕著に。特に7枠の好成績が目立つ。内枠の馬は荒れたインを進めば伸び悩み、外に出すにはロスが大きく苦戦する傾向にある。前半は枠は気にせずディープを中心にしたSS系。後半は外枠に入った長く末脚を使うタイプが狙い目となる。

 開幕週の今週はTUF杯(土曜11R)にバルトリ、松島特別(土曜10R)にエレヴァテッツァと2頭のディープ産駒が特別登録。馬券の参考にしてほしい。

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