【シルクロードS】カレンモエ一戦必勝!「夢」見る重賞初Vへ準備OK、2週連続坂路ラスト1F11秒台

[ 2022年1月27日 05:30 ]

坂路でシャープな脚捌きをみせたカレンモエ
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 「第27回シルクロードS」(30日、中京)の追い切りが26日に美浦、栗東両トレセンで行われた。栗東ではスプリント界の超良血カレンモエ(牝6=安田隆)が坂路で軽快な走りを披露。昨年9月以来の休み明けだが、一戦必勝の仕上げで悲願の重賞初制覇に挑む。

 5歳で現役を引退した両親を越える6歳を迎えても、カレンモエは元気いっぱい。相変わらず動きは絶品だ。1週前の20日には坂路4F49秒8~1F11秒9の1番時計をマーク。この日も以前より白くなった芦毛の馬体をパワフルに使い、元気良く坂路を駆け上がった。1、2週前の追い切りにもまたがった斎藤(レースは松山)が騎乗し、単走馬なりで4F53秒6~1F11秒9。鞍上は「先週目いっぱいやっていて息遣いも出来ているので、やりすぎず、やらなすぎず。まとまりが出て反応もしっかりしていて、時計以上の動きをしてくれている」と好調ぶりをアピールした。

 父は国内外でG1・6勝のロードカナロア、母はスプリントG1・2勝のカレンチャンという夢配合馬。これまで重賞に4回挑戦して2着が3回。わずかにタイトルに手が届いていない。父も母も制した高松宮記念(3月27日、中京)出走には賞金の上積みが必須。昨秋のスプリンターズSを左肩の軽い捻挫で回避して今回は4カ月ぶりとなるが、抜かりない仕上げで挑む。臼井助手は「馬体にもハリがあるし、元々歩様の硬さとかがある馬ですが、今回はいつもに比べたら柔らかい。それがいい方に出てくれれば。ここまで間隔を空けて使ってきているし、休み明けの方が万全の態勢で出せるのかな」と力を込める。

 “モエ”はハワイ語で「夢」の意味。夢が詰まった血統で夢のような走りを届けたい、という願いが込められている。同厩舎の先輩で偉大な両親も知る同助手は「比べるのはかわいそうだけど、この馬なりに頑張っています。どこかで(重賞を)1個勝ってくれればいいんですけどね。先のことは考えずに目の前の一戦一戦を」と愛馬へ優しいまなざしを注ぐ。ここでタイトルを手にし、夢舞台へ向かいたい。

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2022年1月27日のニュース