【東京新馬戦】偉大な兄の背中追うサンセットクラウド 矢作師「新馬なりにはいい動き」

[ 2021年10月12日 05:30 ]

Road to 2022

サンセットクラウド
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 注目の2歳が今週の新馬戦にスタンバイしている。父ディープインパクト、母ロードクロサイト。昨年の無敗3冠馬コントレイルを兄に持つ屈指の血統馬、その名もサンセットクラウドだ。「夕焼け雲」と名付けられた同馬は兄とは違い母譲りの芦毛。毛色こそ違うが「週明け(全休明けの火曜)にうるさいところは似ている」と宮内助手は兄弟の共通点を語る。おとなしい気性で扱いやすい優等生タイプ。同助手は「最初は硬さがあって兄とは違うかなと思ったが、柔らかさが出てきて父っぽさも出てきたかな。順調に良化していますね」と話す。

 初陣は16日の東京芝1800メートル。評判馬がそろうが鞍上に兄の背中を知る福永を配し、満を持して東上する。入厩してからの乗り込み量は豊富で先々週、先週と2週続けて福永が追い切りに騎乗する入念さ。1週前はCWコースで格上のキングオブドラゴン(4歳1勝クラス)、カイザーノヴァ(3歳2勝クラス)と併せ馬。追走した分、最後は2馬身後れを取ったが6F81秒3~1F12秒7を刻み、新馬としては申し分ない動きだった。ダービー2勝の名トレーナー矢作師も「先着しないかと希望を持って併せた。動く2頭には遅れたが立派なもん。新馬なりにはいい動き」と納得の様子で及第点を与えた。

 初戦から期待が大きくなるのは必然。血統背景が先走るが、陣営が「いいものは持っている」と口をそろえる。兄はあと2戦で現役を終えるが、日本競馬に歴史を刻んだ。偉大な父と兄の背中を追うサンセットクラウドの初戦の走りに注目しよう。

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2021年10月12日のニュース