【ジャパンC】データはデアリングタクトV後押し!「3歳」「牝馬」「父もジャパンC好走」全てに該当

[ 2020年11月24日 05:30 ]

<ジャパンC>「牝馬」「3歳」「父もJC好走」の全てに該当しているデアリングタクト
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 世紀の一戦「第40回ジャパンC」(29日、東京)をデータで一刀両断。「G1データMAX」ではスポニチ競馬データ班が過去10年の傾向をくまなくチェック。導き出された結論は、6週連続G11番人気Vの流れに逆らうものだった!?

 (1)牝馬優位 今年の牡牝混合古馬芝G1は天皇賞・春(フィエールマン)を除いて全て牝馬がV。結果が“牝馬の時代”を物語る。ジャパンCも過去10年を振り返れば断然牝馬が優位。流れは止まりそうにない。

 性別の出走総数は、牡馬・セン馬が144頭に対して、牝馬は23頭のみ。圧倒的に牝馬の出走数は少ないが、勝利数は牡牝5勝ずつと全くの互角となっている。通算【5・3・0・15】と勝率21・7%、連対率は34・8%の好成績。今年はアーモンドアイ、カレンブーケドール、デアリングタクト。3頭の牝馬が出走する。

 過去の優勝した牝馬5頭を深掘りすると、面白い事実が。秋華賞からの臨戦でジャパンCを制したのは2頭で、12年ジェンティルドンナと18年アーモンドアイ。ともに牝馬3冠を達成しての参戦だった。牝馬3冠馬が同年のジャパンCに出走すれば勝率100%。デアリングタクトには重い印は必須だろう。

 残りの3勝は全て前走天皇賞・秋組。10年2着ブエナビスタ(1位入線も降着)も含めれば、4頭が先頭でゴール板を駆け抜けている。アーモンドアイは中3週のローテーションが不安視されている面もあるが、割引は必要ない。

 一方で、オールカマー(2着)から十分な間隔を取って臨む昨年2着カレンブーケドールは黄色信号。10月以降にレースを使っていなかった馬は勝利がなく、連対も1頭のみと振るわない。牡馬勢も、同様の理由で休み明けのマカヒキ、ワールドプレミアや、オールカマー組には疑問符がつく。

(2)世代 年齢別成績では6歳以上は【0・0・2・40】と連対なし。キセキ、クレッシェンドラヴ、パフォーマプロミス、マカヒキ、ミッキースワロー、ヨシオ、そして外国馬ウェイトゥパリスにとっては厳しい数字だ。

 5歳は【3・4・4・36】。勝った3頭は前年もジャパンCに出走していたリピーター。11年ブエナビスタは前年2着、17年シュヴァルグラン、19年スワーヴリチャードは前年3着と馬券に絡んでいた。アーモンドアイは2年前の覇者も昨年は未出走。グローリーヴェイズも香港遠征のため出走していなかった。ユーキャンスマイルは5歳勢唯一のリピーターだが、昨年5着。強調はできない。

 3歳は【3・3・1・19】で勝率11・5%とトップ。ただし、同年の菊花賞馬がジャパンCを勝った例は過去になく、参戦自体も08年オウケンブルースリ(5着)を最後にない。10年ローズキングダムが菊2着から優勝しており、極端な割引は不要だろうが、コントレイルにとっては不吉なデータだ。また、【4・3・3・42】と最多勝の4歳は、馬券に絡んだほとんどの馬が前走は天皇賞・秋組。今年は該当馬がおらず、4歳勢は軽視してよさそう。

(3)種牡馬 ジャパンCで活躍する馬は、その父も同レースでの好走歴があるのが特徴的。06年覇者ディープインパクト産駒は【3・3・2・16】と近10年で最多勝。今年は出走がなかったが、05年2着ハーツクライの産駒は近3年で2勝を挙げている。99年優勝スペシャルウィークの娘ブエナビスタも10年2着、11年1着と2年連続で好走した。

 今年のメンバーは該当馬が少なめ。まずはもちろん、ディープインパクト産駒のカレンブーケドール、グローリーヴェイズ、コントレイル、マカヒキ、ワールドプレミアをケア。そして、14年覇者エピファネイアの初年度産駒デアリングタクトも大幅に加点しておきたい。

(4)結論 3強がぶつかる世紀の一戦。データ分析では、デアリングタクトに軍配が上がった。「3歳」「牝馬」「父もジャパンC好走」全てに該当。ジェンティルドンナ、アーモンドアイに続いて、牝馬3冠→ジャパンC制覇で年度代表馬の称号を獲得するとみた。

 次点はアーモンドアイ。2年前のこのレースで世界レコードを樹立している女傑は減点要素が少なかった。3強以外ではグローリーヴェイズを押さえておきたい。レース間隔が空きすぎていない、5歳以下のディープインパクト産駒は同馬とコントレイルのみだった。(データ班)

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2020年11月24日のニュース