【マイルCS】陣営はレース熟知オルガが侮れない アスコットは勝負の秋3戦目で復活を

[ 2019年11月13日 05:30 ]

厩舎周りで乗り運動するモズアスコット
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 【G1ドキュメント・栗東=12日】ゲリラ雷雨が続いた前日とは一転、火曜の栗東は過ごしやすい好天だった。マイルCSの“穴馬探し”にはもってこいの日だ。寺下は気になる伏兵を手当たり次第、聞き回った。まずは牝馬のレッドオルガ。朝一番の調教を見届けた藤原英師に声を掛けると「あとで戻ってくるから」。いきなりフラれたが、切り替えも肝心。モズアスコットの矢作厩舎へ徒歩で向かった。

 厩舎スタッフ控室をのぞくと、宮内助手が取材に対応してくれた。8日の1週前追いは坂路で“超抜”の4F49秒4。「先週もあれだけやれましたからね。走りのフォームもダイナミックになったし、使いつつ良くなっている」。1年前のマイルCS(13着)は1番人気に支持されたが、勝負どころで接触して落馬寸前の不利。それだけに「スムーズに力を出し切って、復活してほしいですね」。昨年の安田記念を連闘で制したように、典型的な叩き良化型。狙い澄ました秋3戦目に勝負気配を感じた。

 調教スタンドに戻ると、現れた藤原英師が坂路モニターの前に待機。直後、レッドオルガが坂路を軽快に駆け上がった。見届けた師は「待たせたな。好きなの飲んでええぞ」と報道陣にコーヒーを振る舞ってくれた。ティータイム!?のような雰囲気の中、取材がスタート。「動きはいいよ。前走もイメージ通り走ってくれた。今回は右回りがポイント」とジャッジした。藤原英厩舎は13年のマイルCSをトーセンラーで勝ち、14&15年はフィエロが連続2着。このレースの攻略法を熟知しており、オルガも侮れないと心にメモした。

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