【毎日王冠】キングリー 直線一気マイル王弾みV 圧倒的1番人気応えた!

[ 2019年10月7日 05:30 ]

毎日王冠を制したダノンキングリー(中央)=撮影・郡司 修
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 芝中距離路線の大物が集結した「第70回毎日王冠」が6日、東京競馬場で行われ、単勝1・6倍の圧倒的な1番人気に支持された3歳馬ダノンキングリーが圧巻の直線一気で重賞2勝目を飾った。3歳馬の勝利は12年カレンブラックヒル以来11度目。この勝利で同馬は天皇賞・秋(27日、東京)の優先出走権を獲得したが、陣営は同レースではなくマイルCS(11月17日、京都)に向かう方針を示した。

 ひと夏を越して大幅にパワーアップした3歳の切れ者に、発馬のロスなど全く関係なかった。スタート直前に周囲で暴れた馬に反応して痛恨の出遅れ。それでも鞍上の戸崎は慌てず、最後方インの経済コースでじっくり脚をためた。直線では迷わず大外へ持ち出し、ゴーサインを出すと強烈に加速。年長のG1馬5頭を楽々とのみ込んだ。上がり3Fは2番目に速かった6着モズアスコットの34秒0を0秒6も上回る33秒4。戸崎は「馬の力で勝たせていただいた。切れ味を証明できた」と胸を張った。

 この勝利で天皇賞・秋(27日、東京)の優先出走権を獲得したが、野田順弘オーナー(名義はダノックス)は次走について「天皇賞・秋?(ダノン)プレミアムもいるし、どうなるか分からない。調教師にお任せします」とコメント。萩原師は「この後はマイルを考えています」と、天皇賞・秋ではなく、マイルCS(11月17日、京都)に向かうことを明言した。

 春はわずかに届かなかったG1タイトル奪取へ、大きく前進する圧勝劇。戸崎は「現状ではマイルもいいと思う」と距離適性に太鼓判。堂々の主役候補として淀のマイル王決定戦に臨む。

 ◆ダノンキングリー 父ディープインパクト 母マイグッドネス(母の父ストームキャット)牡3歳 美浦・萩原厩舎所属 馬主・ダノックス 生産者・北海道浦河町の三嶋牧場 戦績6戦4勝 総獲得賞金2億4181万2000円。

 ◆2000勝 東京11Rでダノンキングリーが1着となり、ディープインパクト産駒はJRA通算2000勝を達成。サンデーサイレンス(同2749勝)に次ぎ史上2頭目で、産駒初出走日から9年3カ月17日での達成はサンデーサイレンス産駒の10年4カ月7日を上回り史上最速。

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