フリオーソ 種牡馬としても存在感

[ 2019年7月19日 05:30 ]

ダーレー・ジャパン・スタリオンコンプレックスで、けい養されているフリオーソ
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 【地方からの風】G1・6勝を挙げ、地方競馬を代表する名馬となったフリオーソ(牡15)が父としても存在感を増している。ヒカリオーソ(牡3=川崎・岩本)が今年の東京ダービーを制し、JDDでも5着に健闘。JRAでは初年度産駒のテルペリオン(牡5=寺島)が6月にオープン勝利を挙げ、15日の盛岡・マーキュリーCで3着。産駒初のグレードレース制覇も視界に入ってきた。

 北海道日高町にあるダーレー・ジャパン・スタリオンコンプレックスでけい養されているフリオーソは、今年180頭近く種付けを行った。ノミネーションマネージャーの加治屋正太郎さんは「産駒の約7割が勝ち上がり、JRAではまだ数が少ないが上のクラスで結果を出せたことが大きい。活躍で今年のシーズン中にもかなり種付けの申し込みが多くなり、お断りせざるを得ないほどだった。これまで1シーズンも(種付け)100頭を割ったことがなく、ライバルが多い中、勝ち残るのは凄い。もっと上を目指せる」と期待を寄せている。

 「うちの中で一番優等生。仕事に対して100%でこなしてくれるので何も言うことはない」と加治屋さん。レースセンス抜群だった現役時代同様に種牡馬としても優秀。雄大な馬体にスピードとレースセンスの高さを産駒に伝え、目指すは父としてG1制覇だ。(秋田 麻由子)

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2019年7月19日のニュース