欧州の若き天才マーフィー、新春ダッシュ!「勝利が最も大切」

[ 2019年1月17日 05:30 ]

笑顔のマーフィー
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 外国人騎手は“デム・ルメ”だけじゃない!AJC杯のメートルダールに騎乗するのは、関東リーディングトップで、短期免許で来日中の英国所属オイシン・マーフィー(23)。昨年の欧州年度代表馬ロアリングライオンの主戦も務める若き天才は、19年ここまでの6勝にも納得はしていない。残り2週となった日本で、最後の大暴れを誓った。

 ――ここまで関東リーディングトップの6勝。初めて乗る馬が多い中で結果を残しているが、どんなスタンスでレースに向かっているのか?

 「とにかく(過去の)リプレーを見ている。上位人気4、5頭のリプレいを見て展開を研究する。ただ、いくら頭の中で考えてもゲートを出たらプランは変わる。そうなっても大丈夫なようにしています。レースの結果は展開によって大きく変わるし、勝負どころは展開によって違うので」

 ――短期免許で来日する外国人騎手は「中山はトリッキーで難しい」という話をよくする。自身はどう捉えているか?

 「ここまで乗ってきて中山が特別難しいとは感じない。正直な競馬場ですね」

 ――先週は中山で行われた田辺騎手の800勝セレモニーにも参加していた。

 「英国だとこれで何百勝だからとセレモニーは行ってくれない。日本みたいなお祝いは凄くいいですね。田辺さんは普段から仲良くしてもらっているし、彼は凄くいいジョッキーだから」

 ――今の勢いならマーフィー騎手もすぐに100勝しそう。

 「(天に祈るポーズをしながら)そうなるように神様に祈りたいですね」

 ――JRA重賞初勝利が懸かるAJC杯ではメートルダールに騎乗。1週前にもまたがっている。

 「追い切りでは凄くリラックスした走りができていたし、乗った感触はとても良かった。いい馬だなと思った。戸田厩舎は絶好調(先週の京成杯をラストドラフトでV)なのでここも頑張りたい」

 ――今回の来日は残り2週(27日まで)で終わる。何か予定はあるのか?

 「(所属先の)国枝師と一緒にノーザンファーム天栄にアーモンドアイを見に行くんだ。しがらきも見学に行ったことがあるけど、とにかく凄い施設だったから楽しみにしている」

 ――最後に意気込みを。

 「日本に来た当初からずっといい馬に乗せてもらっている。本当はここまでももっと勝たなくちゃいけなかった。自分にとっては勝利が最も大切なことですから。なので一つでも多く勝ちたい」

 ◆オイシン・マーフィー 1995年9月6日、アイルランド生まれの23歳。13年に英国騎手免許取得。18年シーズン成績は708戦121勝(英国2位)。主なG1勝ち鞍は17年フォレ賞(アクレイム)、18年ドバイターフ(ベンバトル)、サセックスS(ライトニングスピア)、愛チャンピオンS(ロアリングライオン)。JRAは昨年12月15日に短期免許で初騎乗。3戦目の舞浜特別(サニーダンサー)でJRA初白星を挙げる。1メートル65、53キロ。今回の短期免許は1月1〜28日。

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