【エ女王杯】8度目挑戦やっと!矢作師「うれしいしかない」

[ 2018年11月12日 05:30 ]

<エリザベス女王杯>リスグラシューでエリザベス女王杯を制したモレイラ(左)と矢作調教師(左から2人目)と関係者ら(撮影・平嶋 理子)
Photo By スポニチ

 リスグラシューを管理する矢作師が力強く拳を握った。悲願だった。「これだけ強い馬をG1馬にできなくて情けなかった。今はうれしいしかない。最高にゲートを出してくれたし折り合いも完璧。位置取りも最高。あんなに、うまく乗るのかと思って見ていた」

 G1に7回挑戦して2着が4回。陣営はこの秋から、主戦を務めてきた武豊からの鞍上交代を決断した。前哨戦の府中牝馬S(2着)はモレイラが騎乗停止だったため、M・デムーロとのコンビ。女王杯本番がレースでの初コンビとなったが雷神は満点回答で応えた。

 もちろん馬の成長ぶりも素晴らしかった。「以前はカイバを食べず、輸送して体が減っていた。牝馬らしい繊細な部分があった」。この日は過去最高の462キロでパドックに登場。「春からカイバを食べるようになった。完成に近づいている。今日も2キロ増で出せた。悔しい思いをしてきたスタッフの努力の結集でもある」。この後は香港国際競走(12月9日、シャティン)と有馬記念(12月23日、中山)の両にらみ。G1馬となったリスグラシュー。今度は牡馬相手にG1獲りを狙う。

続きを表示

2018年11月12日のニュース