荒井師、父子3代でつかんだ栄冠

[ 2018年7月20日 05:30 ]

荒井師
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 【地方からの風】大井競馬開設から続く父子3代の歴史に新たな勲章が加わった。

 先月26日の「第8回優駿スプリント」をクルセイズスピリツ(牡3)で制し、重賞初制覇を果たした荒井朋弘師(53=大井)。勝った瞬間は「まさか」と目を丸くしていたが、徐々に実感が湧いてきたという。名古屋から転入してきた同馬は若竹賞(3着)を使って2戦目での戴冠。「追い切りはそれほど動くわけではないが、いいスピードがあるとは思った。実際にレースで示してくれたし、実戦タイプなんだろう。優駿スプリントは出走16頭目でギリギリ入った運もあった」と喜びをかみ締めつつ振り返った。

 祖父・貢弘氏が大井競馬開設とともに調教師になり、父・勝弘氏も同じく調教師として通算342勝(重賞8勝)を挙げた。朋弘師も父の厩舎で89年浦和記念を制したデットフルなどを担当。調教師になるのは自然なことだった。「うちの厩舎は“和”を大事に助け合いながらやっている。一つでも多く勝てるよう、今後も重賞で活躍できる馬が出てくるようにしたい」。祖父や父の背中を追いかけ、さらなる高みを目指す。

 クルセイズは習志野きらっとスプリントへ。「前走後は若竹賞後より歩様もいいし、状態は悪くない。左回りは鍵だが重量差を生かしたい」。2つ目のタイトル獲得へ力を込めた。

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2018年7月20日のニュース