【ヴィクトリアM】デアレガーロ楽々併入、当日の装鞍所に注目

[ 2018年5月10日 05:30 ]

併せで追い切るデアレガーロ(右)
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 【G1ドキュメント・美浦=9日】大雨の中、小田は前走・京都牝馬S(2着)で◎を打ったデアレガーロを双眼鏡で追っていた。しっかり制御し、Wコースで4F52秒3〜1F12秒9(馬なり)。2馬身前を行くショウナンガレオン(3歳未勝利)に内から余力十分に迫り、楽々と併入した。見守った大竹師は「やればいくらでも動いちゃうので動かし過ぎないように折り合いの確認。先週はかなり時計が出ているので」と穏やか。なるほど、先週2日はWコースで6F81秒0〜1F12秒6(馬なり)と長めから好時計。先週が動なら、今週は静。メリハリの利いた調教メニューだ。

 本当に強くなった。昨年12月中山の市川Sを1分32秒5の好時計で勝つと、京都牝馬Sは半馬身差惜敗。「精神的な成長が一番。昨夏は折り合いを考えなくていい1200メートル(道新スポーツ杯1着)で結果も出したが、普通なら1200メートルの馬になってしまう。その後の放牧など、牧場と一緒に取り組んだ成果。距離を延ばせたのが大きい。持ち時計もあるので楽しみ」と期待が膨らむG1初挑戦だ。

 鍵は昨年6月由比ケ浜特別(6着)以来の東京。「地下馬道が苦手で、あの時は装鞍所の時点でイレ込んでいた」と敗因を分析。

 「当日の気配を見ていただければ。そういえば、東京競馬場はスタンドから装鞍所が見えますよね?」その瞬間、視線が合ってしまった小田は「確かに」と笑って返答した。ファン目線の指揮官がうれしい。「メモリアルスタンド」の上の階に行くと、装鞍所の様子は手に取るように分かる。特に6階「レストラン ホテルオークラ」は最適スポット。ただ前日までの印打ちが宿命の記者にとっては、当日気配は予想ファクターに入れにくい。どんな結論を出せばいいか?小田は長考に入った。

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2018年5月10日のニュース