スペシャルウィーク現役時代の管理調教師・白井氏「思わず泣きました。悲しいです」

[ 2018年4月27日 22:12 ]

武豊を背に98年のダービーで勝ったスペシャルウィーク
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 98年の日本ダービー馬スペシャルウィークが27日、生まれ故郷の日高大洋牧場(北海道沙流郡日高町)で死去した。死因は放牧中に転倒し、左腰を強打したことが因果関係とみられ、夕刻に馬房内で転倒しているところを牧場スタッフが発見、経過観察をしたが、そのまま息をひきとった。23歳だった。

 突然の訃報に現役時代の管理調教師・白井寿昭氏は悲しみにうちひしがれた。

 「牧場のマネージャーから涙声で『スペシャルウィークが亡くなった』と連絡があったばかりです。午後4時40分だと聞きました。驚きとショックで、私も電話口で思わず泣きました。悲しいです」

 牧場から訃報の知らせを受けたばかりだったようでコメントを求めたスポニチの取材に何度も声を詰まらせて胸の内を語った。「スペシャルウィークの誕生日は5月2日。誕生日を前にして…というのもそうだし、ましてや天皇賞・春の直前。このG1を(99年に)勝っていますからね」と、尽きない思い出に目頭を熱くした。

 主戦騎手の武豊も第一報には驚きのあまり「エ…」と声を失った。デビュー戦から手綱をとり日本ダービー、天皇賞の同一年・春秋連覇、ジャパンカップと輝かしい足跡を刻んだのは人馬の重なる歴史と記録。

 「ボクを初めてダービージョッキーにしてくれた馬だし、思い出はたくさんありすぎる。感謝してもしきれない。非常に残念です」とコメントした。

 スペシャルウィークは現役時代の輝かしい戦歴ばかりか、17年にも及ぶ種牡馬時代があり、産駒はブエナビスタやシーザリオというG1を勝ったスーパーホースも輩出。競馬史に名を残した名馬の天国への旅立ちはあまりに突然だった。

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2018年4月27日のニュース