【天皇賞・春】クロニクル90点!“最強級”名ステイヤー体形

[ 2018年4月24日 05:30 ]

ステイヤーの見本のような馬体のサトノクロニクル
Photo By スポニチ

 名は体を表すといいます。そんな格言が馬名にも当てはまるなら、サトノクロニクルが体現しているのは長距離馬のクロニクル(年代記)。歴代の名ステイヤーは長い腹下と抜けた首差し、寝た肩に共通点があります。クロニクルに列挙されたステイヤー資質を伝える部位。このハーツクライ産駒もクロニクルに忠実に従ったような体形です。

 背中の長さは普通でも、腹下に余裕がある。ハーツクライ譲りのすっきり良く抜けた首差し。「寝肩」といって肩甲骨が寝ているように傾斜しているためストライドが伸びる。長距離をこなすための大きな完歩を可能にする肩の角度です。首が太くてずんぐりしているクリンチャーやガンコとは対照的なステイヤーの見本のような馬体。各部位のゆとりあるリンクの仕方もクロニクルに載っている長距離馬の特長といえるでしょう。

 立ち方も昨年の菊花賞時より断然良くなってきました。当時はトモを落としながら不自然に尾を上げていましたが、今回はトモ、尾ともに正常な位置。平常心を伝えています。ハミのくわえ方にも余裕がある。長距離戦を乗り切るための体形と気性を備えています。

 ただし、筋肉量は少なめで、パワーに欠ける。菊花賞のような道悪では苦しいが、予報では今週末の京都は好天。盾のクロニクルに新たな一ページを加えるかもしれません。

続きを表示

2018年4月24日のニュース