【中山グランドJ】オジュウ、記録ずくめ3連覇!

[ 2018年4月15日 05:30 ]

2着に大差をつけて3連覇を達成した(6)オジュウチョウサン
Photo By スポニチ

 春の障害頂上決戦「第20回中山グランドジャンプ」が14日、中山競馬場で行われた。断然1番人気に推された昨年の最優秀障害馬オジュウチョウサンが2着アップトゥデイトに大差をつけ、日本調教馬としては初の同レース3連覇(過去にカラジが05〜07年優勝)。自身が持つJ・G1、4勝を更新する5勝目を挙げた。

 何という強さだ。半馬身差辛勝だった前走・中山大障害の二の舞いはご免とばかりに、石神は積極果敢に挑んだ。終始アップトゥデイトをマークし、最終4コーナーで早くも抜き去る。終わってみれば2秒4差の大差勝ち。4分43秒0はアップトゥデイトが持つ従来の記録(4分46秒6)を3秒6も更新する驚異的レコード。ゴール後、林と馬上で健闘を称え合った石神は「前走はアップに離されて厳しい競馬になったので、プレッシャーをかけて離れず行こうと…。他馬に絡まれたり厳しい競馬だったのに、最後まで引っ張り切りだった」と最敬礼だ。

 疲れが尾を引き、阪神SJをパスし、ぶっつけ本番。和田正師は「調教ができない時期もあって、普通の馬なら間に合わないところ。この馬だからと思って調教してきた。以前よりカイバを食べ、体が減らなくなった。レコードを3秒6も更新するなんて。凄い馬です」と称えた。

 障害重賞9勝目はコウエイトライを抜き、歴代単独トップ。障害賞金約5億3000万円はゴーカイを上回って歴代1位。鞍上は「記録は知っていたので達成できて良かった」と笑顔がはじけた。今後について、同師は「海外となると、なかなか大変…。中山大障害(12月22日)を目標に、どう使っていくか」と国内戦専念の方針。石神は「このまま無敗を続けたい」と7歳を迎え、さらに進化した愛馬との進撃を誓った。

 ◆オジュウチョウサン 父ステイゴールド 母シャドウシルエット(母の父シンボリクリスエス)牡7歳 美浦・和田郎厩舎所属 馬主・チョウサン 生産者・北海道平取町坂東牧場 戦績22戦12勝(うち障害20戦12勝) 総獲得賞金5億3307万3000円(うち平地0円)

続きを表示

この記事のフォト

2018年4月15日のニュース