【皐月賞】ワグネリアン、内に福 ステルヴィオ、外から鬼脚

[ 2018年4月13日 05:30 ]

引き運動するワグネリアン
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 「第78回皐月賞」は単勝オッズ的には“2強”が濃厚。弥生賞2着ワグネリアンが皐月賞最多タイ7勝を誇る2番枠に入る一方で、スプリングSの勝ち馬ステルヴィオは外めの15番に入った。強豪同士の初対戦は、内外大きく離れた枠からのスタートとなる。同レースは13日、一部ウインズで金曜発売される。

 上位人気が確実視されるワグネリアンは2番枠に入った。過去77回(44年は馬番不明)の皐月賞で3、14番と並ぶ最多7勝を誇る最強枠。最近でも14年イスラボニータ、15年ドゥラメンテが2番枠から連勝している。スタートから1角までの距離が長い中山2000メートルは、すぐにコーナーを迎える中山1600メートル、東京2000メートルほど枠順による有利不利はない。それでも馬群が密集すれば、コーナーで外を回らされるリスクが生じる。外より内に越したことはない。

 木曜午後、枠順決定の知らせを受けた友道師は「外を回るよりはいいと思うし、(後入れの)偶数なのがいい。中間は気性の成長を感じるし(馬混みでの競馬も)大丈夫じゃないかな」と歓迎した。前走の弥生賞ではテンションが高く、ゲート内でもうるさい面を見せただけに、少しでも枠内の滞在時間が短くなる後入れはプラス材料だ。

 この日は乗り運動で体をほぐした。「追い切り後も落ち着いていて、カイバもよく食べている」と師。発表された事前計量は458キロ。前走時450キロだった馬体も順調に回復している。唯一の不安と言えば、傘マークのついた当日の天気予報。切れ味が身上だけに「多少の雨なら問題ないが、どれくらい(馬場が)悪くなるかな…」と気にかけた。

 一方、東の大将格であるステルヴィオは8枠15番。ライバルとは対照的な外枠に入ったが、太田助手は「いいんじゃないですか」と前向きに受け止めていた。16年にディーマジェスティが大外18番から勝つなど中山開催の近10回で8枠は3勝2着2回の好成績。2歳時は後方からの競馬が続いたが、今年初戦のスプリングSは中団から進めて差し切りV。同助手は「馬が良くなっていたのでポジションを取れるのではと思っていたが、馬がしっかりしてきているのを確認できた。今回も対応してくれると思う」と手応えを示した。

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