【皐月賞】“回復”フライヤー、直線びっしりラスト12秒3

[ 2018年4月12日 05:30 ]

内田博を背にユラノトと併せて追い切るタイムフライヤー(手前)
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 驚きの事実が明かされた。松田師の共同記者会見。若葉S(5着)から皐月賞に向けての調整過程を聞かれると、一瞬の間を置いてから口を開いた。

 「先週の頭までは背中の疲れが取れず、トモの踏み込みも浅くて…。皐月賞は辞退かな、いつ発表しようかなぐらいの気持ちだったんですが、先週木曜日に1週前追いをやった後、トモの踏み込みが良くなったんです。週末にも1本やって“これで競馬にいける”という状況になりました」

 トレーナーにゴーサインを出させたのが最終追いだった。ユラノト(アンタレスS出走)を2馬身追い掛ける形でスタート。4角手前で内から並びかけると、直線はびっしりと併せ馬。首ほど出た所がゴールだった。時計は6F79秒0〜1F12秒3。これが初騎乗だった内田は「いい状態。長く脚を使えそうなイメージですね」と即答した。

 G1・14勝の名伯楽は「G1を勝つために、超回復を利用したかったんです。競馬で必死になって走らせて、回復できるかできないかぐらいのところから回復させる厩舎力が(G1では)求められるんです」と明かす。G1ホープフルSを制した舞台での復活Vというシナリオも、トレーナーはしっかりと描いているに違いない。

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2018年4月12日のニュース