【皐月賞】ワグネリアン、2度目の遠征…僚馬が心強い存在に

[ 2018年4月12日 05:30 ]

調教終えて厩舎へ引き揚げるワグネリアン、右は友道康夫調教師
Photo By 提供写真

 ワグネリアンの課題は気性の激しさだが、改善の傾向はある。友道師は「今日は常歩(なみあし)で、ゆっくりと馬場入りできた。以前はできなかった」と、追い切り前のリラックスした様子を評価する。厩舎の番頭格である大江助手は「人間の扶助に対し、馬が従順になるように教え込んできた。この中間は随分と落ち着いている」と話す。

 精神面の成長は思わぬ好循環も生んだ。「カリカリして不安定だったカイ食いが安定。それにつれて筋肉の付き方が良くなり体力も付いた。その分、調教も積めている」と同助手。今回は普段から馬房が隣同士で仲良しというジュンヴァルロも出走。賞金900万の2勝馬で、例年なら除外、抽選対象となるはずが、今年はフルゲート割れで早々と出走が確定。前回は慣れない中山の馬房で強い風音に平常心を失ったが、2度目の遠征で“親友”の存在は心強い。

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2018年4月12日のニュース