【ドバイ国際競走】料金は全て割高、でもタクシーだけは…

[ 2018年3月31日 09:17 ]

未来都市 ドバイ 競馬探訪記(4)

割安感のあるタクシーだが運転は…
Photo By スポニチ

 メイダン競馬場でレースを観戦するには、とにかくお金がかかる。特にワールドカップデーは全ての料金が割高。入場料は日本円で1200円程度だが、自由に歩けるエリアは狭く、座席もほとんどない。指定席を確保しようと思えば、最低でも2万円は必要。グランドスタンド内に70室以上ある「スイート」は、上階に行くほど、ゴールに近づくほど値段が上がる仕組み。食事とアルコールを好きなだけ注文できるとはいえ、1人当たり5万〜20万円ほどの費用がかかる。一般庶民には縁がない。

 宗教上、ギャンブルが禁止されているドバイでは、純粋に競馬を楽しむファンは少ない。競馬場は世界中からセレブが集まる社交場。毎週末、気軽に足を運べる日本の競馬場とは存在意義が違う。ゆえに、入場の際のセキュリティーチェックも厳しい。手荷物は全てX線で中身を検査。全身を金属探知機でチェックと、空港と同じシステム。珍しいので写真を撮っていたら、屈強なガードマンが飛んできて「撮るな。画像カードをよこせ」と凄いけんまく。カードを渡しては仕事にならないので、その場で該当画像を消去して、何とか許してもらった。

 競馬場への公共交通機関はなく、アクセスは車のみ。セレブの高級車に同乗できるならいいが、そうでなければタクシーを利用するしかない。ただし運転は強烈。急発進、急ブレーキは当たり前。車線変更はまるでカーチェイスのようで、下手なジェットコースターよりスリリング。初乗り150円と、物価の高いドバイで唯一、割安感のあるタクシーだが、乗車の際は車酔いの対策をお忘れなく。=終わり

続きを表示

この記事のフォト

2018年3月31日のニュース