JRA現役最年長52歳・木幡初広が引退 3人の息子に夢託す「G1勝ってほしい」

[ 2018年3月29日 11:48 ]

同一レースに騎乗し肩を組む(左から)長男・初也、父・初広、次男・巧也、三男・育也
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 JRA現役最年長騎手の木幡初広騎手(52)が31日をもって現役引退することが29日、JRAから発表された。通算784勝を挙げた大ベテランは「この年齢まで乗り続けることができたのは、関係者や理解のあるオーナーのお陰と感謝しています」とコメントしている。今後は杉浦宏昭厩舎で調教助手となる予定。

 木幡は長男の初也(22)、次男の巧也(21)、三男の育也(19)がそれぞれ現役の騎手として活躍。親子4騎手が同一レースに騎乗するなど、話題を集めた。通算784勝で重賞は8勝。07年の新潟大賞典(ブライトトゥモロー)が最後の重賞勝利となった。

 木幡は「この年齢まで乗り続けることができたのは、関係者や理解のあるオーナーのお陰と感謝しています。34年間の騎手生活はやりきったという思いがします」とコメント。「特に妻には感謝しています。妻がいなければ息子達3人は騎手になっていなかったと思います」とし、「今後は、自分が勝てなかったG1を子供たちに勝ってほしいと願っています」と息子に夢を託して鞭を置いた。

 今後も所属する杉浦厩舎で「調教助手として競馬に関わっていきます」とし、「よろしくお願いいたします」とファンに呼びかけた。

 なお、今週末の騎乗予定はなく、プレシャスエースに騎乗した24日の中山10R「春風S」(5着)が現役最後の騎乗となった。

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2018年3月29日のニュース