【スプリングS】ルーカス 大人に一変!3頭併せ先着12秒8

[ 2018年3月16日 05:30 ]

<スプリングS>3頭併せで追い切るルーカス(中)
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 皐月賞トライアル「第67回スプリングS」(18日、中山)の追い切りが15日、美浦トレセンで行われた。G1・6勝馬モーリスの全弟ルーカスが3頭併せ最先着で軽快な動きを披露。前走・ホープフルSは調整過程から見せていた気性面の幼さを露呈して6着に敗れたが、名門・堀厩舎流“メンタリズム”で気性面で進境。一変の走りで巻き返しに燃えている。

 ルーカスが大人の走りを見せた。最終調整はWコース3頭併せ。隊列は先頭からナイルストーリー(4歳500万)、ルーカス、トップダウン(3歳新馬)の順。道中は終始コントロールの利いた走り。直線で真ん中に入って軽く促されると、グイッと前へ。馬なりのまま軽快に脚を伸ばして鋭く内のトップに首差、外のナイルには2馬身半差をつけて最先着でゴール。時計は4F54秒4〜1F12秒8。森助手は「しまいしっかり脚を使っていた。気性面もコントロールできている」と納得の表情だ。

 G1・6勝馬モーリスの全弟としてデビュー前から熱視線を浴びるルーカスだが、気性面での幼さを度々見せていた。前走・ホープフルSの最終追いでは直線で放馬。精神面の弱さを補うため、チークピーシーズを装着してレースに挑んだ。それでも、道中やや力んだ分、最後は坂上で脚色が鈍って結果は6着。森助手は「気性面の幼さが出て、最後のひと伸びに影響した」と敗因を分析した。

 そこは関東屈指の名門・堀厩舎。定期的に厩舎内で勉強会を行い、スタッフに馬の扱いや接し方を徹底させている。「普段からどの馬にも人と馬とのコンタクトを重視して接しているが、ルーカスもそれが生きてきている」と森助手。続けて「今回はチーク(ピーシーズ)を外して臨む。メンタルの修正は必要ないと判断した」と精神面での進境に手応えを感じ取っている。

 引き続き手綱を取るM・デムーロは先週までに35勝を挙げ、リーディング断然トップ。先週は2日間で金鯱賞を含む7勝の固め打ちと絶好調。昨年はオークスからG1実施機会で10連続3着以内を確保し“ミルコロガシ”の造語も生み出した。一度ノったら止まらない、ミルコの勢いも借りてクラシック戦線に殴り込みをかける。

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2018年3月16日のニュース