【スプリングS】群馬の「雷と空風」が駆け抜ける

[ 2018年3月14日 05:30 ]

 【東西ドキュメント・美浦=13日】調教スタンドから相沢師が1頭の鹿毛を指さした。「これは走りますよ。ハイレベルだった弥生賞はともかく、今週のG2なら通用します」。その視線の先ではスプリングS出走のライトカラカゼがWコースで柔らかいフットワークを伸ばした。「全兄のクリールカイザー(15年AJC杯優勝)よりも柔らかい。気性はどららも激しいけど、こちらの方が落ち着いています」と続けた。

 雷(らい)と空風(からかぜ)…。群馬県在住の星野壽市オーナーが「上毛かるた」(群馬県の郷土かるた)の読み札から命名した。夏は落雷が多く、冬には赤城おろしの冷たい空っ風が吹きすさぶ…。群馬の風土を読んだ文言。「オーナーにお願いしてセレクトセール(当歳セール税込み2484万円)で買ってもらった」(同師)。期待を背負った全弟は昇級戦の京成杯で中団の外から伸びて4着。「スタートで後手に回ったのが痛かった。兄同様、切れ味よりもしぶとい脚が持ち味。前々でレースをしたい」。赤城おろしの代わりに筑波おろしが吹くトレセンで相沢師は梅崎に手応えを明かした。

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2018年3月14日のニュース