【阪神大賞典】クロニクルで“苦い記憶”上書き

[ 2018年3月14日 05:30 ]

 【東西ドキュメント・栗東=13日】良くも悪くも、阪神大賞典といえば「12年」を思い出すファンが多いだろう。単勝1・1倍の圧倒的1番人気に推された前年の3冠馬オルフェーヴルは、2周目3角で外ラチ近くまで逸走。後方まで下がったが、驚異的な盛り返しで2着。そのヤンチャぶりを世に知らしめるレースとなった。

 あれから6年、オルフェ担当の森沢助手が、阪神大賞典にサトノクロニクルを送り込む。岡崎が「阪神大賞典はあの時以来ですか?」と少々意地悪な質問をすると、少し間を置いてから、「このレースは鬼門ですね」と苦笑い。「僕は負けたレースは見ないんですが、特にあのレースは一回も見ていないです」と口にした。

 オルフェと違い、森沢さんは照れ屋で寡黙な職人気質だ。クロニクルに対しても「まだ素質だけで走っているし、本格化するのは秋以降でしょうね。それでもある程度はやれるはずですよ」と冷静にジャッジする。苦い記憶をクロニクルで上書きできるか。願わくば何度も見直せるレースになってほしいものだ。

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2018年3月14日のニュース