【びわこ・Lオールスター】桃佳 グレード初制覇で新女王!

[ 2018年3月12日 05:30 ]

第2回レディースオールスターで優勝した中村桃佳
Photo By 共同

 G2「第2回レディースオールスター」は11日、滋賀県のボートレースびわこ12Rで優勝戦が行われた。1号艇の中村桃佳(25=香川)がインからコンマ12のトップスタートを決めて逃げ切り勝ち。通算5度目のVと共に初タイトル制覇を達成し優勝賞金400万円を獲得した。2着には藤崎小百合(34=福岡)、連覇が懸かる初代覇者の山川美由紀(51=香川)は3着に終わった。

 ピットに帰ってくると、真っ先に先輩が駆けつけてくれた。中村は拍手に包まれながら平高とハイタッチ。笑顔がはじけた。

 「うれしい。ホッとしてます。スタートは全速でいけました。ターンは失敗して、差されたと思ったんですが進んでくれました」

 コンマ12のトップスタートで先マイ。ややターンが流れたが、出足型の45号機が後押しした。山川の差しを寄せ付けずに突き放すと、あとは独り旅だった。

 今節はアクシデントが奏功した。初日12Rドリーム戦前の試運転中に転覆。電気系統一式の交換により一気に足が良化したのだ。

 「全体的に良くなりましたね。特に回ってからの感じが凄く良くなった。今日は本当にいい足でした。エンジンのおかげです」

 気持ちを立て直したことも大きかった。初日は転覆の上に6着発進。落ち込みもしたが、同支部の山川、西村、平高からの「落ち着いて頑張れ」という言葉に励まされた。2日目前半レースで逃げ切ったことで余裕が生まれ本来の強気なスタイルを取り戻した。

 昨年の山川に続く優勝。「香川でまた獲れて良かったなと思います」。強い絆で結ばれた香川支部による“連覇”を決めたことも喜びを増幅させる。

 初の特別制覇により優勝賞金400万円を加え、今年の獲得賞金額は女子トップに躍り出た。当然、見据えるものは次のステップだ。「しっかり稼げたので、年末の12人に入れるよう頑張っていきたい」。まだ出場経験のないクイーンズクライマックス(平和島)で暴れ回るため、1年間を戦い抜く。

 ◇中村 桃佳(なかむら・ももか)1993年(平5)2月3日生まれの25歳。香川支部。14年5月まるがめでデビュー。16年1月の下関で男子5人を相手に初優勝。17年福岡オールスターでSG初出場を果たす人気レーサー。114期で同期には村松修二、倉持莉々、羽野直也らがいる。兄は中村晃朋(香川・111期)。1メートル55、47キロ、血液型B。

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