【梅ちゃん先生特別編】10日阪神10R ヒストリアの巻き返し

[ 2018年3月10日 08:00 ]

 小説家・池上永一の新作「ヒストリア」が昨年10月23日、最も優れたエンターテインメント小説に贈られる山田風太郎賞を受賞。同名の競走馬が軌道に乗ったのもその直後だった。「僅差」で受賞を決めた小説よろしく、馬も500万、1000万を小差で連勝。受賞作は沖縄戦でマブイ(魂=沖縄では1人7つのマブイを持っており、衝撃的なことが起きるとマブイを落とすと信じられている)を落とした少女が戦後、南米ボリビアに移住して、生き抜く姿を描いた。

 牝馬のヒストリアも前走でマブイを落としそうになるほどの衝撃を受けている。スタート直後に他馬が体当たり。平静さを欠いて13着に敗れたが、スムーズならこのクラスでも通用する。初コンビに強い岩田騎乗にも食指を動かされる。山田風太郎賞受賞の小説も面白いが、(1)からの狙いも面白みたっぷりだ。

 ≪中山11R ビクトリーのイン強襲≫コース巧者トーセンビクトリーの中山牝馬S連覇に期待する。前走は牡馬相手のAJC杯で5着。この中間は追い切りを強化し、万全に仕上がった。好調・田辺の騎乗も心強い。内寄り2番枠を引いたとあれば、昨年同様、インから抜け出してくる。

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2018年3月10日のニュース