【鳥谷越・本社予想の稼ぎどころ】１０日阪神１０Ｒ　気配充実テーオービクトリーが素質馬対決を制す

　今週は障害の阪神ジャンプＳを含めて４重賞が組まれているが、中山で行われるのは、きょう土曜メインの中山牝馬Ｓのみ。日曜の重賞は阪神のフィリーズレビューと中京の金鯱賞。関西Ｇ１の“裏”でもないのに、この時期の日曜に関東主場で重賞がないのは珍しい。ただ、中山日曜メインのアネモネＳは２着までに桜花賞の優先出走権が与えられるトライアルレース。オープン特別でも重要度は高く、これはこれで納得の番組構成という気もする。

　本日の当欄で取り上げるのは阪神１０Ｒ。４走前の１０００万戦Ｖ時にも推奨した◎テーオービクトリーで“二匹目のどじょう”を狙う。１６００万に昇級後も初戦のユートピアＳこそ６着だったが、その後は３→２着と馬券圏内を確保。いずれも待機策からメンバー中最速の上がりで差し込む好内容だった。特に、前走のアメジストＳは牡馬の骨っぽいメンバーが相手。ハンデ差が４・５キロあったとはいえ、何度も重賞好走歴を持つプロディガルサン（３着）に先着したのは価値が高い。豊かな将来性を感じさせる素質馬がそろったとはいえ、今回は牝馬限定戦。阪神芝にも【１０１２】と良績があり、攻め気配は引き続き絶好。オープン入りを決める好機とみた。