【弥生賞】ワグネリアン 2着も「上々」上がり最速33秒7

[ 2018年3月5日 05:30 ]

<弥生賞>2着のワグネリアン(左)と3着ジャンダルム。ともに皐月賞の優先出走権を獲得
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 完敗だが陣営に落胆の色はなかった。3戦無敗で挑んだワグネリアンは2着。道中は縦長にバラけた馬群のちょうど中団、先頭から5頭目で折り合いに専念。直線はメンバー中最速の3F33秒7の上がりをマーク。早々と抜け出したダノンプレミアムを追い詰めるまではいかなかったが、ゴール前の勢いでは明らかに上回っていた。

 福永は「相手は2歳チャンピオンですから」と勝者に敬意を表してから続けた。「休み明けで気が入っていたが、レースはリラックスして走れた。ゲートも上手に出て、折り合いもこれまでで一番良かった。坂を上る際の加速が遅かったが、上り切ってからよく伸びた。本番前に中山を使えたのはプラスだし、本番へ修正していく上で、いい経験になった」

 友道師も「折り合いもスムーズで、次につながる競馬だった。エンジンの掛かりが遅いので、中山はどうしてもコーナーで置かれる。ただ本番は頭数も増えて流れも変わる。ダービーはもっといい条件。前哨戦としては上々」と納得の表情。デビュー以来の連勝は3で止まったが「1回負けておいて良かったのでは」と余裕の笑みで締めた。逆転戴冠へ、確かな手応えを得た敗戦だった。

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2018年3月5日のニュース