菜七子 小倉滞在ラスト飾れず…悔しさと収穫の55戦2勝

[ 2018年3月5日 05:30 ]

3週連続Vを逃した藤田菜七子(右)
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 所属厩舎の兄弟子である丸山元気と、共に臨んだ初の滞在競馬。4日も小倉競馬場で6鞍に騎乗し3週連続Vを狙った藤田菜七子(20)だったが、勝利はつかめず、55戦2勝で約1カ月の小倉滞在を終えた。

 師匠の根本師は「いい経験になれば」と3年目を迎えた愛弟子を送り出した。その成果は徐々に表れている。昨年までの勝ち星は、ほとんどが関東馬。それが今年に入ってからは関西馬で全4勝。「少しずつですが、続けて乗せていただけるようになってきました」と菜七子。先月末の土日で17鞍に騎乗し、15年にリサ・オールプレスが記録した女性騎手の1節最多騎乗記録(16鞍)を更新。半数以上の9頭が関西馬で、関係者の評価は上昇中だ。菜七子起用で勝利した音無師は「しっかりと追ってくるし、乗り方が上手になってきた」と技術向上も評価した。

 3日の小倉9Rで自身2度目となる騎乗停止処分(開催4日間)を受け、18日までレースに騎乗できないが“競馬漬け”の日々は今後の騎手人生にプラスになったはず。「いい馬に乗せていただいているのに、結果を出せず申し訳ありません。一鞍ずつ大切に乗って勝ち星を増やせるよう頑張りたいです」。目標であるG1騎乗へ、あと5勝。夢舞台に向かって精進を重ねるだけだ。

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2018年3月5日のニュース