【オーシャンS】ミスターX ネロ、鮮やかに逃げ切る

[ 2018年3月3日 05:30 ]

 中山11R・オーシャンSはネロ。2連覇を達成した前走・京阪杯が1年ぶりの勝利で復調ムードが漂う。決して京阪杯だけを走るわけではなく、2走前・JBCスプリントでも僅差の4着と調子を上げていた。長らくスプリント路線の一戦を戦い続ける強豪だが、7歳でも目に見える衰えは感じない。

 その京阪杯は久々の逃げの手。逃げればかなりしぶといだけに、典型的な逃げ馬が他にいない今回の顔触れは歓迎。スタート直後に加速しやすい下り坂を迎えるコース形態も同馬にとってはプラスだろう。重量は前走から2キロ軽くなる56キロ。同重量で出走するのは16年9月のセントウルS(2着)ぶりで、久々の身軽さを感じながら鮮やかに逃げ切る。馬単(9)から(3)(4)(8)(10)(15)(16)へ。

 阪神11R・チューリップ賞はリリーノーブルで勝負する。ご存じの通り、前走阪神JF(2着)は白菊賞(1着)後の中1週での参戦。正攻法の競馬で後方から迫ったラッキーライラックに3/4馬身差されたが、実力はほぼ同等に見えた。しっかりとした調整過程を踏んだ今回なら、2歳女王との逆転の可能性は十分にある。

 最終追いはCWコースで5F68秒2。ラスト1Fはほぼ馬なりで11秒5を計時したのだから順調さは疑いようがない。騎乗した川田は「体が大きくなった印象。気持ちの前向きな面を見せ始めているが、伸びは素晴らしかった」と成長を実感していた。ジュエラー、シンハライトの2強対決に沸いた16年と似た様相。2着に泣いた同じ藤岡厩舎のジュエラーの借りを後輩が返す。馬単(9)から(3)(4)(5)(10)へ。

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2018年3月3日のニュース