【弥生賞】プレミアム上質仕上げ、無敗対決へ馬なり11秒6

[ 2018年3月1日 05:30 ]

CWで単走で追い切りをするダノンプレミアム 
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 今週からクラシック・トライアルがスタート。東西で無傷3連勝中のG1ウイナーが始動する。昨年の朝日杯FSを制したダノンプレミアムは「第55回弥生賞」に照準を合わせ、CWコース単走で絶妙なサジ加減。道中はスピードをコントロールしながらスムーズに加速してラスト11秒6で駆け抜けた。態勢はきっちり整っている。

 しなやかなフォームで鋭く伸びてきた。ダノンプレミアムは角馬場で乗り込んでから川田を背にCWコース単走。前に壁がなくてもムキになるシーンはなく、いい意味で力が抜けた状態だった。道中はゆったりラップを刻み、直線ほぼ馬なりで加速しラスト11秒6でゴールへ。1週前に併せ馬で6F85秒1〜1F11秒2と、しまいに負荷をかけ、最後のこのひと追いはしまい重点で6F85秒0。予定通り稽古をこなして臨戦態勢を整えた。2週続けてまたがった川田が感触を伝える。

 「今朝は落ち着き重視の調整です。ガス抜きするイメージで、やり過ぎないように気をつけました。先週の追い切りで動けているし、前哨戦としては十分。いい状態、いい雰囲気で出走できると思います」

 昨年は夏の新馬勝ちから休養を挟んでサウジアラビアRC、朝日杯FSとデビュー3連勝でGI奪取。最優秀2歳牡馬に輝いた。一戦ごとに体を増やして朝日杯FSで490キロだった体重は現時点で「500キロ前後」と中内田師。放牧で英気を養い、ふっくらした体から休養効果と冬場の成長がうかがえる。今年は距離を延ばしてクラシック戦線へ。「小回りでトリッキーな中山の二千だし、自信を持って臨むというより不安の方が大きい」と課題を挙げながらもトレーナーの表情、口ぶりから期待感がストレートに伝わってくる。

 「先週の動き、息遣いが良かったし、今朝も十分に動けています。道中の感じや、しまいの伸びなど、こちらが求めるものに応えてくれました。距離が延びるのを意識しながらやってきたし、こなしてほしい」

 少数精鋭の皐月賞トライアル第1弾にメンバー中、唯一のGIウイナーとして参戦。川田は「ここをクリアしないと目指すべきところにたどり着けませんから。立場として負けていい馬ではないし、2歳チャンピオンとしての走りをしないといけない」と意気込みを口にする。中内田師も「当日は一ファンとして見ているのかな。恥ずかしくない競馬をしてくれると思います」と力を込めた。さらに連勝を伸ばして本番へ。無敗ロードはどこまでも続くはずだ。

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2018年3月1日のニュース