【チューリップ賞】2歳女王ライラック、3馬身先着の“賢脚”!

[ 2018年3月1日 05:30 ]

CWで併せ馬で追い切りをするラッキーライラック
Photo By 提供写真

 土曜阪神のメイン「第25回チューリップ賞」は昨年の2歳女王ラッキーライラックが堂々、主役を張る立場。CWコース併せ馬で好仕上がりをアピールした。

 憎らしいほどの優等生が輝きを増して帰ってきた。無敗で阪神JFを制したラッキーライラックの待ちに待った始動戦。レッドディザイアを筆頭に、多くの活躍馬を管理してきた松永幹師ですら、2歳女王の“賢さ”には舌を巻く。

 「現時点でここまでしっかりしている馬はいなかったですね。最初から動きが良かったし、乗り手の言うこともよく聞く。テンションが上がることがないし、カイバもよく食べる。課題らしい課題がないんです」

 最終追いも非凡なセンスを存分に見せつけるものだった。CWコースでナンヨープルートー(4歳1600万)を追走したが、これは先週と同じシチュエーション。道中は前進気勢がありつつ、我慢は利いている絶妙の精神状態だ。6馬身ほどあった差は4角でなくなり、そこから並走。ラスト1Fを切って軽く促されると、ジワーッと加速して3馬身先着した。時計は6F82秒4〜1F11秒9。パワフルなフットワークゆえだろう。鋭く伸びたようには見えなかったが、十分な時計が出ている。

 「1週前にしっかりやっているし、先週ほど追わずに余裕がある感じでやりました。いつも調教は動くんですけど、今回もいい動きでしたよ。リフレッシュを挟んでひと回り大きくなった。当日は10キロぐらい増えると思います」

 体重は増えているが、ほとんどが成長分。決して重苦しさはない。本番は先だが、始動戦としては十二分に仕上がっている。

 「今回は追われる側で、今までとは違う。他の馬もどんどん良くなっていると思うけど、桜花賞とオークスに向けていい流れをつくりたいし、しっかり結果を出してほしいですね」

 他の馬を気にする必要はない。自分の走りさえできれば、おのずと結果はついてくる。

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2018年3月1日のニュース