【中山記念】ブライトV、G1馬3頭ねじ伏せた 大阪杯へ前進

[ 2018年2月26日 05:30 ]

松岡を背に中山記念を制すウインブライト(手前)
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 東のメイン「第92回中山記念」はウインブライトがG1馬3頭を撃破し、大阪杯(4月1日、阪神)へ大きく前進した。

 近走の充実ぶりは本物だった。ウインブライトは牝馬のG1馬2頭を差し置いて2番人気。しっかり“人気”に応えた松岡は左手で愛馬の肩をポンと叩いた。12戦中11戦で手綱を取る主戦は「スタートが良かったのでいい位置が取れたし、折り合いも完璧。出来が良かったので自信を持って乗った」と胸を張った。

 先行2頭が後続を離す展開。仕掛けどころが難しいレースだったが、松岡は「アエロリットを目標にして、つかまえる競馬をした」と4番手から3角すぎで迷いなく動いた。直線入り口で2番手のアエロリットに並びかけると、あとは一心不乱に追った。「長くいい脚を使えるので、その長所を生かそうと思った。疲れましたね」と心地よい疲労に笑顔。結果的に先行2頭が2、3着に粘っただけに、畠山師も「うまく乗ってくれたし、馬もそれに応えて動けている」と人馬一体の走りを称えた。

 3歳春はスプリングSを勝ったものの皐月賞8着、ダービー15着と大舞台の壁にはね返された。それでも松岡は「古馬になって良くなる」と言い続けてきた。その言葉通り、昨秋の福島記念を勝つと年明けの中山金杯も2着。師は「3歳春にも重賞を勝ったけどスタッフを含めみんなが緩さを感じていて、先々が楽しみだと思っていた。階段を一歩一歩上がれている」と成長に目を細める。

 皐月賞とダービーで後れを取った同期のペルシアンナイトなど強敵を下し、胸を張ってG1の舞台へと向かう。4月の豪州「ザ・チャンピオンシップス」諸競走にも登録しているが、優先出走権を得た大阪杯へ。「2歳の頃から“この馬でG1を”と思っていた。頑張る」と松岡。輝かしい未来がはっきりと見えてきた。

 ◆ウインブライト 父ステイゴールド 母サマーエタニティ(母の父アドマイヤコジーン)牡4歳 美浦・畠山厩舎所属 馬主・ウイン 生産者・北海道新冠町コスモヴューファーム 戦績12戦5勝 総獲得賞金1億9515万8000円。

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2018年2月26日のニュース