【AJC杯】セラー熟成度増し増し!重賞初挑戦Vへ態勢整った

[ 2018年1月16日 05:30 ]

心身ともに充実一途のレジェンドセラーが重賞初挑戦制覇に挑む!!
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 今週の中山メインは中距離G2「第59回AJC杯」。注目は18年の飛躍を期す2連勝中の4歳馬レジェンドセラー。前走で準オープンを勝ったばかりの同馬だが、持てるポテンシャルは高い。鞍上には昨年のリーディングジョッキー・ルメール。ここ2戦、一戦ごとに体重を増やしているように充実期に入ってきた。心身共に成長した今なら、重賞初挑戦Vの大仕事をやってのける可能性は十分にある。

 覚醒の芽生えを見逃すな。2連勝で重賞初挑戦を迎えるレジェンドセラー。ここ2戦で増やした体重は計18キロと成長カーブが急激に上向いている。木村師は「昨年の春と比べても馬がしっかりしてきているね。フットワークが凄く良くなっている」と目を細める。

 デビュー3戦目で16年芙蓉Sを2着に好走。クラシック路線での活躍を予感させたが、その後は500万クラスで足踏みが続いた。5戦で4着以内が4回。手が届きかけた大舞台への切符はついにつかみ取ることができなかった。明け4歳での反撃へ。木村師は「元々力はある馬なんだよ。運が良ければ重賞を勝てる力はあると思っている」と愛馬のポテンシャルを信じている。

 飛躍の手応えを感じさせたのが昨秋。前走・オリオンSは最後方から一気にまくって、2着を鼻差競り落とした。2連勝で準オープン突破。それまで抱えた善戦マンのイメージは消え去った。「この間は力んでいたけど、そういう中で勝ったのが大きい。何よりラスト50か30メートルで初めて本気で走ってくれた」。健全な精神は健全な肉体に。ボディーの進化に応じるように、燃える闘争心も湧き出てきた。

 10日の1週前追いはWコースで。馬なりながら6F86秒2〜1F12秒4の時計で駆け抜け、活気のある動きを披露した。「状態は昨年の秋から一連したところで維持できている」と師。中山2200メートルは初挑戦となるが、頼れる昨年のリーディングジョッキーに全てを託す。「左回りの広いコースが合っているとは思う。今回の舞台は不得手でもないし得意でもないというところだけど正直、ルメールが乗るのが大きい。前走も仕掛けどころを含めて上手に乗ってくれたからね」。心身共にたくましくなって迎える18年。大切な試金石となる一戦だが、確かな手応えを胸に戦う。

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2018年1月16日のニュース