【飯塚・全日本選抜】圭一郎、逃げ切り連覇

[ 2018年1月11日 05:30 ]

優勝した鈴木圭一郎
Photo By 共同

 飯塚オートレース場の今年初SG「第31回全日本選抜」(優勝賞金1300万円)は10日、12Rで優勝戦が行われ、1コーナー先制に成功した2枠の鈴木圭一郎(浜松)が10周回を圧巻の独走で逃げ切り、SG6回目のVをタイトル連覇で飾った。

 時折みぞれが舞う極寒の濡れ走路で鈴木圭がホットに躍動した。ライバル7人を子供扱い。「言葉がないくらいうれしい」。してやったりの表情を浮かべた。大会連覇や今年初のレースでの優勝よりも、若きヒーローが重要視したのは雨でのSG制覇。昨年末の川口スーパースター優勝戦。雨走路の中、荒尾と青山に先着を許した。「雪辱したいという気持ちがあった。スタートは朝練が凄く切れていて自信があった」。スタート巧者の荒尾と青山を完全に封じ、リベンジを果たした。

 エンジンに関しても「ヘッド周りを扱って、試走は少しハネたけどレースは大丈夫だった」。胸を張るその様子から、鈴木圭が完全無欠への階段をまた一歩、上ったように思えた。「“雨でも晴れでも圭一郎”と言わせたい。荒尾さんや高橋貢さんのように、雨の内コースでさばける選手になりたい」。それが実現する日は案外、近いような気がする。

 ◆鈴木 圭一郎(すずき・けいいちろう)1994年(平6)11月30日生まれ。東京都出身。13年7月登録、32期生。同期に吉原恭佑、益春菜ら。16年全日本選抜を史上最速、最年少でSG優勝。そこから前人未到のSG4連覇。今回で9戦連続SG優出、6V。G15回を含め、通算22度目の優勝。雨走路でのSG優勝は初。ポケバイ出身。1メートル60、50キロ。血液型A。

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2018年1月11日のニュース