【シンザン記念】史上初!戸崎 大外一気で3日連続重賞V

[ 2018年1月9日 05:30 ]

中山金杯、フェアリーS、シンザン記念と重賞3連勝しポーズを決める戸崎
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 2018年は戸崎イヤーだ!!正月3日間開催の最終日、京都競馬場で行われた「第52回シンザン記念」は1番人気の牝馬アーモンドアイが強烈差しで重賞初勝利。今年の桜花賞候補に名乗りを上げるに申し分ない勝ちっぷりだった。鞍上の戸崎圭太(37)は開幕から史上初となる3日連続重賞制覇。いずれも馬主がシルクレーシングで、こちらも史上初の快挙だった。

 今年は戸崎の年になる、と強く予感させた。初騎乗のアーモンドアイで鮮やかな大外一気。騎手では史上初となる3日連続のJRA重賞制覇だ。出遅れも何のその、冷静にVロードへ導いた鞍上はいつも通り、真っ先にパートナーの走りを称えた。

 「馬がよく走ってくれるので、(自分も)いい流れをつくれていますね。追い切りに乗った時からいい馬だと思っていたし、ゲートはミスしたけど、自信を持って乗りました。直線は“本当に強いな”という感じでした」

 頭を下げた瞬間にゲートが開き、3戦連続の出遅れ。それでも無理にポジションを上げることはしなかった。道中は後方2番手。先頭との差は4角でも7〜8馬身あったが、慌てることなく外に出してのゴーサイン。ここからが圧巻だった。前を行くライバルとの差を一気に詰めると、ゴールでは2着ツヅミモンに1馬身3/4差をつける大楽勝。当然、桜花賞にも期待が高まる。

 「その通りですね。とにかく凄いものを感じましたから。これだけのパフォーマンスを見せてくれたし、馬場も問わないですね」

 国枝師は関係者と握手をかわしながら、「調教の段階で他とは違うと感じていたからね」と余裕の笑み。タイプこそ違えど、かつて育てた3冠牝馬アパパネに匹敵する活躍を期待する。

 「アパパネは力って感じだったけど、この馬は切れるね。この後は様子を見ながら。トライアルをどうするのか、あるいはそのまま(直行)でもいいけど、本番に向かって、うまく行ければと思います」

 シルクレーシングとのタッグで3日連続重賞V。3歳牝馬の戸崎のパートナーには阪神JF3着のマウレアもいるだけに、今後も手綱を取れるか気になるところ。国枝師は「独占禁止法だな」とジョークを交えつつ、コンビ継続を願う口ぶり。戸崎は「いい馬に乗せてもらっていますね」と、報道陣からの質問を笑顔でかわした。

 昨年は3年連続で獲得していたリーディングをルメールに奪われ、G1も未勝利の戸崎だがこの日は特別レースも“3連勝”。爆発的な巻き返しで始まった18年。どこまで勝ち続けるのか、楽しみな一年が始まった。

 ◆アーモンドアイ 父ロードカナロア 母フサイチパンドラ(母の父サンデーサイレンス)牝3歳 美浦・国枝厩舎所属 馬主・シルクレーシング 生産者・北海道安平町ノーザンファーム 戦績3戦2勝 総獲得賞金4625万5000円。

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