【川口・SS王座決定戦】圭一郎、W連覇頂き!

[ 2017年12月31日 05:30 ]

SS王座決定戦に出場を決めた鈴木圭一郎
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 川口オートのSG「第32回スーパースター王座決定戦」(優勝賞金3000万円)は、31日、最終12Rで「王座決定戦」(5100メートル=10周)が争われる。トライアル4走で2、3、3、2着と未勝利ながら、着実にパワーを仕上げつつある3枠の鈴木圭一郎(23=浜松)が本社本命だ。11月の浜松日本選手権に続くSG連覇と、昨年大会に続くSS連覇の“ダブル連覇”にアタックする。

 4日目12Rの終盤。逃げる青山VS追う鈴木圭という、SGで何度も繰り広げられてきたシーンが展開した。ゴール前、ほとんど並んでフィニッシュ。青山が「最後は逆転されたかと思った」と舌を巻くほどの強烈な追い込みを披露した鈴木圭。レース後、「だいぶ良くなってきた」と何度もつぶやいた。

 トライアル戦は2走目までタイヤのハネに苦しんだ。それでも車券に絡む粘り腰を発揮。3走目。「ハネが軽減されていたのでエンジンが足りないのが分かった」。ようやくエンジンの上積み作業に取りかかった。そして、トライアル戦を全て消化した後は「周回の前半は追走するだけで小さいコースを回ったけど、後半は凄い勢いで追いついた。10周戦向きの手応え」。計ったかのように、きょう最終日12Rの大一番に照準を合わせてきた。昨年大会もトライアル4走でオール3着からのV。「今年は2着があるから昨年よりはいいと思う」と不敵に笑う。名勝負を演じた青山との先行争いが今年も再現されそうなムードが漂う。

 優勝の行方を大きく左右するスタートも不安はない。「青山さんのスタートはキレキレ」と前置きしつつ、「だけど、1コーナーで青山さんをまくれたら優勝のチャンスが広がる」とも話す。負けるつもりはない。すっかりオート界の第一人者としてファンに認知されている鈴木圭。強敵がひしめく大みそかの10周回といえども、慌てず騒がずのマイペースで最後まで楽しむ腹積もりだ。

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2017年12月31日のニュース